あ、雨。
これじゃ今日も山には行けないかなあ……

〔窓の外に視線を向けた真波が呟く。梅雨ということもありここ最近は雨が降ってばかりだ。思うように走りに行けないせいか、真波はどことなく不満そうだった〕

外で走れないし、ジメジメしてるし……オレ、梅雨ってあんまり好きじゃないです。
ねえ、◯◯さん。
今日一緒に帰りませんか?

〔あなたが承諾すると、真波は嬉しそうに笑ってあなたの背中に抱きついた。真波をずるずると引きずりながら外へ向かうと、小さく声を上げる〕

傘、忘れた……
◯◯さん、申し訳ないんですけど入れてもらっていいですか?

〔しょうがない、とあなたは再び頷く。真波はあなたの手から取った傘を差すと、あなたの肩を抱き寄せた〕

やったあ、ありがとうございます。
ふふ、◯◯さん、もっと近寄らないと濡れちゃいますよ。
……梅雨も案外、悪くないかも。

〔それから数日間、雨が続く毎日。あなたと真波は毎日相合傘をして帰ることになるのだった〕

名前:真波山岳
後輩になって79日
話した言葉:梅雨SS

天使!

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