蛮骨の集めた六人は、何れも人殺しに躊躇がない荒くれ者だったが、私には優しかった。彼らが大兄貴と慕う蛮骨と行動を共にしていたからか、それとも何か他に理由があったのかは分からない。ただ、私たちは八人でそれなりに上手くやっていた。

最強の傭兵集団七人隊の噂は戦国の世に轟き、大勢の敵を相手にしては斬り伏せる、派手な日々が続いた。しかし、一つの仕事が彼らの運命を変えることとなった。

雇い主である大名に裏切られた彼らは、諸国の大名たちに追い詰められ逃げ場を失ってしまう。当然、彼らと行動を共にしていた私の身にも危険が迫る。


出会い9