それからは言葉通り、蛮骨が何もかも面倒を見てくれた。蛮骨と一緒にいれば、危険な目に遭うことはなかった。しかし、一つだけ想定外だったのは、倒す対象は妖怪だけではないということだ。

彼がどうやって一人で生活してきたのかと思えば簡単に分かりそうなものだ。彼は、人間相手に盗賊のようなこともしていた。
当然それを快くは思わなかったが、此処は戦国の世で、自分のいた時代の価値観は通用しない。それに、止めたところで自分がどうして生きていけば良いのかも分からない。ただ、彼のしていることから目を背けて、時を過ごしていった。


そうしているうちに、蛮骨は彼よりも少し年上に見える少年とも行動を共にするようになった。その少年には蛇骨と名乗らせるようだ。一匹狼というに相応しい人格を持ち合わせた彼が、どうして自分や蛇骨を引き連れる気になったのは分からない。しかし、その後も奈落という男に出会ったのをきっかけに、仲間を一人、二人と増やし、最終的には私を除いて七人となった。七人隊の結成だ。


出会い8