私の名前を呼ぶ蛮骨の声。それが聞こえた瞬間、真っ暗な空間に眩しすぎる程の光が射し込んできた。白く光るその中に、見慣れた七つの人影が浮かび上がる。戦国最強と恐れられた傭兵集団、七人隊だ。

やがて光は消え、目の前にはっきりと七人の姿が現れた。

呆気にとられて口をぽかんと開けたまま立ち尽くす煉骨。太陽のような笑みを浮かべて飛び付き、頬擦りしてくる蛇骨。眉間に皺を寄せ、口を真一文字に結びながらも、目に涙を溜めて肩を震わせる睡骨。蛇骨に隠れて腰に抱きつき、気のせいかお尻の辺りに頬を寄せてくる霧骨。煉骨の肩を揺すりながら嬉しそうに笑う銀骨。飛び上がり地響きを起こす凶骨。良かった。皆、元気そうで変わっていない。

此処に来られたこと、絶体絶命だった彼らがこうして元気にしていることに、何故という疑問を抱く余裕もなかった。ただ、彼らとの再会の喜びが支配する。

頬を流れ落ちる涙を拭うこともなく喜び合っていると、彼ら全員を力づくで振り払った蛮骨の腕の中に閉じ込められた。


◆待ってた、ずっと。……おかえり。
出会い13