蛮骨「○○っ…!」

(逃げる中でも、蛮骨は必死に私を庇ってくれようとした。おかげで傷を負うことのなかった私の分も、彼の背中には何本もの矢が刺さっている。他の仲間たちも体に矢を受け、もう動くことすらかなわないようだ。周りを取り囲む武士たちは、こちらに向けて一斉に弓を引いた。今度こそ死を覚悟すると、それでもまだ私を庇おうと蛮骨が覆いかぶさってくる。私も必死に背に腕を回すと、そのまま強く身を寄せ目を閉じた)


出会い10