(頬を当てると不意にドクン、ドクンという鼓動が聞こえてきた。思わずぴたりと耳を当てて、そばだてる。そのすぐ後に自己申告してくれたけど、一足先に知ってしまった。何だかちょっと照れ臭い)

(でもそれ以上にこの人が自分の近くで生きていてくれてる、それを実感するだけで胸が張り裂けそうな思いがした)

(私の心臓はもう飛び出てしまうんじゃないか、お腹の辺りに当てた胸が破けてポロッと転げ落ちてしまうんじゃないか。これだけ脈打ってるんだから、もう誤魔化せてないんだろうな)

………ドキドキしてくれたなら私の作戦勝ち、なのかなぁ。だって恋人っぽく振る舞えてるって意味だよね？……ふへへ、好きだよ。好き。君の事がだぁいすき。こう言ったらまたドキドキしてくれる？私はね、……秘密。