<今日は早く仕事が終わったので怜侍より先に帰路についている。

近頃は随分暖かくなって、コートを着ている背中は汗ばんでいた。

怜侍とパパはいつ頃帰ってくるだろう?夕飯はどうしようか?
そんな事を考えていたら、背後から小さく足音が聞こえてきた。>


姉さんっ

…姉さんっ!

<声をかけられ振り返ると、怜侍が後ろから駆けてきていた>

どうしたの?今日早いの?

…じゃあ一緒に帰ろう。


………!

ねえ姉さん、こっちから帰ろう。

<怜侍が私の手を引いて道を曲がった>

<こっちには…たしか公園があるらしいが…?>



公園へ
△お花見