・・・私もその話を信じていた。
だからこの神の目を授かったとき、初めて私自身が誰かに見てもらえた、認められたと感じたんだ。
それに私は神の目のお陰で命が助かった身だ。以来、私を見て下さった…そして命を助けて頂いた雷電将軍様の為……たとえ道具としてでも仕えることを決めて生きてきた。
その為に私は……目狩り令の遂行で人々の切なる願いすらも奪って来てしまった。
……だが、実際は違ったんだ。
神の目を与えるのに神の意志は無い……雷電将軍様が直々にそう仰っていたのを私は聞いた。
……神の目を持っているにも関わらず自分自身に捧げる願いも持たないでいるような私の誕生など……果たして祝福を受けに値する意味があるのだろうか?ある。
裟羅誕生日おめでとう2022.4