兵士C:なんだったんだよまったく。アイツってば結局姫様と旅人の後を追ったきり戻って来なくなるなんて…!
でも、二人とも音信不通だけど軍に辞表は出したって聞きたからな。無事は無事なんだろう。
しかし、よくもまあみんな高望みをするよなぁ。
俺は九条裟羅様でも神里綾華様でもない。そう、あの花火屋の宵宮さんだ!
やっぱり親しみやすさってのは大事だよなぁ〜。はは、もしかしたらあの二人は高嶺の花を望みすぎて届かないってことを悟って引き篭もってるのかもな!
俺はそんなことはないから安心だ。
おお!ちょうど宵宮さんが……ん?鎮守の森に行くのか?
確かあそこでよく子供たちと遊んでるって聞くなぁ。けどあそこは妖怪やらオバケが出るって噂もある場所だからな。女子供だけでは危険だ!
よーし、ここは俺が見守って、いざと言う時は助けてあげよう!
ぐふふ、そうすれば宵宮さんともお近づきに・・・
ん?なんだあの男は・・・
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《兵士Cも失踪した。》
裟羅バレンタイン番外編7