まず菓子作りに大切なのは想いを込めることじゃ。渡す相手の反応やらどう感じて貰えるかは二の次でよい。

己の気持ちに素直になり、自身が抱く相手への素直な想いを込めるのじゃ。


想いを…?


うむ。何せ、このバレンタインとは愛を表現することに富んだあのフォンテーヌと、そしてあのモンドでの風習じゃからのう〜。

稲妻とは異なり気持ちをストレートに伝えるのじゃ。故に作る際は自信の想いだけでよい。簡単であろう?

そしてここからがそのバレンタインの醍醐味♡ 渡し方じゃ。

たとえばこの書物では女子が自らの裸体にチョコレートソースを・・・


なんと過激な・・・。確かにこれはモンドらしい…。

しかしモンドでは全裸になることは普通のことですが我々の感覚でこれは…



であれば、チョコ菓子に工夫を凝らすしかなかろう。


チョコ菓子の形を…?


うむ。ハートの形にして渡すのじゃ。

ハート型は心の象形。そこに己の想いを込めて作ったと伝えることができる(ニヤニヤ)


理に叶っていますね。それであれば作るのは容易く、感情表現の不得手な私であっても再現ができる…


(ふふふ、影は将軍を通して外界の情報は入っておるし、何よりフォンテーヌやモンドでは古くからある行事。流行りには疎いが、伝統や文化の知識くらいは持っておる。

自身の家臣からいきなりハート型のチョコを渡されればどのような反応をするのか楽しみじゃのう♪)


裟羅バレンタイン前日譚2