ん?私との仲を深めるため…?
そうか…。分かった。お前が寝床に困って私に相談を持ち掛けたわけではないと知り安心した。
そう言う意図があるのなら快く受け入れよう。
しかし私は九条家の養女だ。我が家と言えど我が物顔で大手を振ることは難しい。
それに家には使用人もいる。お前の為に客室を用意することは可能だが、それでは使用人がお前を接待するだけで終わってしまうだろう。
親睦を深めるためにお前を自宅へ招く目的があるのだから私の部屋で寝泊まりをするのが適切になる。
つまり、折角九条家の屋敷に泊まれると期待しているところ申し訳無いがお前には極力私の自室で生活をしてもらうことになる。
家の者にもそのように言伝をしておく。分かったな?
裟羅の家に泊めて2