……ということがあった…。旅人の気持ちは分かる。だが私も優秀な兵となるべくこれまで鍛錬を積んできた身だ。

兵士としての私を見てくれていない、否定されているようでならないんだ。



忍:(そんなことない…ってのはきっと分かってるんだろうな…)

九条さんも旅人と意見が食い違って喧嘩することがあるんだな。

まあ喧嘩するほど仲が良いって言うし、旅人も九条さんのことを思って言ってるんだからいつか分かって貰えるんじゃないか?



それでは駄目なんだ。時間が解決するということはただ忘れるだけに過ぎない……私はうやむやに誤魔化すのではなく、兵士としても旅人に認められたいんだ。


(あー、八重宮司様が九条さんの頑固さには負けるって言ってたけど、今それが分かった気がする…)

そうなのか、なら尚更二人は向き合わなくっちゃならないな。



ああ、だが話し合いならもう十分に済ませた。そのうえで解決に至らなかったんだ。


えーっと、分かり合うのは何も言葉を交わすことが全てじゃないと思うんだ。とにかく今は向き合う時だ!うん、それが良い。

よし、そうと決まれば九条さんはこんなところにいる場合じゃない。早く旅人のそばに行ってやるべきだ!



……?そうなのか…?だが未だ解決策は見い出せてはいな…


大丈夫だそんなことはない!今は一刻も早く旅人のところに戻るべきだ。


そうか…。分かった、忍がそう言うならばそうしてみよう…。実を言うと私も早く旅人に会って安心したいと思っていたところだ…///


あ、ああ…それが良いと思うよ(…ヨシ!)

じゃあ大将、お会計・・・(財布を出すそぶり…)



良い、今回は私が相談に乗って貰った身だ。ここは私が持とう。


ありがとう。ご馳走になるよ(…ヨシ!)


・・・ん?おっ、噂をすればなんとやらだな。

ほら九条さん・・・



……?…なんだ?

……!




裟羅、迎えに来た。
裟羅と喧嘩する6