……(ぼーっ…)

………。(しゅるっ…)

(嗚呼、なんということでしょうか…。この私が……あのような目に遭う日が来ようなんて・・・考えてもいませんでした…)



《神里家のご令嬢こと白鷺の姫と呼ばれ大切に守られて育った綾華にとって、我が身を凶行により穢されることなど予想もしていなかった。

それゆえにあの受け入れ難い出来事に心の整理が間に合わず、ここ数日は上の空で過ごしていた。

きっと、いつもの綾華なら己の無防備な背後に忍び寄る影にも気づけたはずだ…》



……。
綾華を寝取り返す2