〜説明〜
テイワット大陸に存在する七国の一つ。モチーフは日本。モンドや璃月のような地続きの大陸ではなく複数の島から構成される島国。
雷神バアルこと雷電影が将軍として国を治めており外敵には無慈悲な雷鳴が鳴り響く。
妖狐や妖狸、天狗、鬼と呼ばれる妖怪が多く住んでいたが、時代とともにその数を大きく減らし現在はあまり見かけることはない。
稲妻各地には雷元素の影響を強く受けた生物や鉱石などが多く存在するほか、野外には野伏衆と呼ばれる侍崩れの野盗や大義を失った元侍と言った強敵が彷徨いている。
稲妻に伝わる武術や武器の鍛造技術は元を辿れば全て雷電影が伝播させた流派である。
─以下重大なネタバの為閲覧注意─
〜物語1〜
雷電影が「永遠」を求め始めたことを機にファデュイの執行官が使節として接触。
規則に従い機械的に動く雷電将軍を裏を操り、神の目の徴収である「目狩り令」や他国との外交の一切を断つ「鎖国」が行われた。
(【目狩り令とは・・・】
神の目の徴収のこと。神の目は人の強い願いにより現れる願いの象徴であり、願いとは前に進み変化すること。
永遠を求める雷電影にとっては変化をもたらす願いは永遠とはかけ離れた存在のため、幕府軍を用いて目狩り令が強硬されていた。
しかし、目狩り令により神の目を奪われた人はまるで魂が抜かれたかのように無気力になり大切な約束さえも忘れ、中には生きることもままならなくなる者も現れていた。)
雷電影はファデュイの暗躍に気付いていたが永遠の為に黙認し一心浄土にて瞑想を続けていた。
人の願いを奪う目狩り令や鎖国による物価の高騰はいずれも稲妻国民にも甚大な影響を及ぼしていたが、幕府軍による強硬が行われていた為、とうとう反乱軍が決起され内戦に突入する。
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〜物語2〜
璃月にて万葉と出会った旅人は自身の家族を探す旅として稲妻を訪れることを決める。
しかし島国である稲妻には船でしか行けないが、鎖国により船の渡航も制限されていた。
時を同じくして、偶然にも海賊である北斗船長が力試しの大会を開いており、モンドでの魔龍退治や璃月での魔神、ファデュイの執行官を退けた旅人が参加すればもっと面白いことになる!と旅人を勧誘する。
稲妻まで連れて行くことを条件に旅人は海賊が開く武闘大会へと参加した。
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〜物語3〜
北斗船長の協力により稲妻の「離島」に到着した旅人。離島とは稲妻の貿易港のことで関門もある。
その為、鎖国された現在は帰国できなくなった外国人や稲妻に来たものの、稲妻本土への入国が制限され離島から出られず生活に困窮する人々で溢れていた。
そんな旅人を手助けし、面倒を見てくれたのが離島の顔役でもある社奉行家司のトーマだった。
社奉行として離島での揉め事を解決するトーマはまさに離島の顔役と呼ぶべき存在だった。
そんなトーマの協力もあり、なんとか離島を出た旅人。幸いにも神の目を持たず元素力を扱う旅人は目狩り令の対象にはならずに済んでいた。
その後、トーマの紹介で神里家の令嬢。神里綾華と出会い現在の稲妻の内情を知る。
誰しもが目狩り令は止めるべきだと考えるが、幕府に仕える三奉行の一つ。社奉行である神里家は雷電将軍の意志には真っ向からは歯向かえない。
そこで旅人に協力してもらい、目狩り令の中止に協力してもらえないかと依頼される。その見返りは雷電将軍への謁見を叶えると言う約束だった。
しかし、雷神に会うべく稲妻城へと赴いたその時。トーマの神の目の徴収が行われることを知った旅人。トーマの目狩り令を阻止する為に初めて雷電将軍と相対する。
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〜物語4〜
雷電将軍との邂逅からなんとか逃げ延びることに成功した旅人だったが、目狩り令の阻止を皮切りに指名手配され幕府軍に追われることになり、そのまま反乱軍に加わることとなる。
反乱軍の軍師・珊瑚宮心海と大将・ゴローと合流した旅人はそこで自身の力を証明しすることでメカジキ二番隊の隊長に就任する。しかし、最近の戦果はどうも順調すぎる・・・不信感を抱いた心海と旅人は反乱軍を詳しく調査することに。
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〜物語5〜
ファデュイは内戦により稲妻の国力を削ぐために反乱軍にも加担していた。寿命と引き換えに神の目を持たない人間でも元素力を扱えるようになる「邪眼」を反乱軍の兵士に内密に配っていたことを知る。
ファデュイにとっては「邪眼」の人体実験を反乱軍の兵士で行い。幕府軍にも痛手を負わせられる。しかもその結果反乱軍が勝つことはない。何故なら邪眼の副作用により反乱軍の兵士たちは勝利を前に死が待っているからだ。まさに邪悪な行いと言える。
しかし…時すでに遅く。
旅人が反乱軍で生活する中で相棒や親友と呼べる仲になった兵士たちはみるみると年老いていく。
その老化は止まることなく、最後は力ない笑顔と共に夢を託し力尽きて行く。そんな仲間たちを…旅人はただ見守ることしかできなかった。
邪眼の生産工場を突き止めることにした旅人。そこで出会ったのはファデュイの執行官第六位「散兵」だった。
散兵の罠にかかり敗れたあなたが目を覚ますと・・・
そこには桜色の髪に狐耳を生やした巫女がいた。
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〜物語6〜
八重神子の介抱により目を覚ましたあなたは八重神子から目狩り令を止めて稲妻の民を救うだけでなく……雷電影も救ってほしいと頼まれる。
そして今将軍として座すあの雷電将軍はただの人形で、この目狩り令を止めるには一心浄土で自我だけの存在となった雷電影、本人に会う必要があると知る。
その為にはどうあっても雷電将軍との戦闘は避けられないことを察する。
トーマの目狩り令で相対した時は手も足も出ず、逃げることがやっとだった。
そこで雷電将軍をよく知る八重神子とともに「対雷電将軍特訓」を始める。
八重神子の協力で雷電将軍の剣術を再現して貰うことで技を見切ることが出来る様になった旅人は次に神里綾華、トーマ、早柚、宵宮の助けを得て幕府軍とファデュイの繋がりを証明する証拠を手に入れる。
多くの血が流れ尊い命が奪われるもその事実は全て、ファデュイと裏取引をしていた九条家当主。九条孝行により隠蔽され、戦争などなくあたかも平和に目狩り令が行われているように将軍へ報告されていたことが判明。
旅人と八重神子からこの事実を突き付けられた幕府軍の大将・九条裟羅は自身の育ての親でもある九条孝行を捕らえることを決意。そして戦争の事実を将軍に知らせることにする。
しかし、裟羅が将軍の元に着くとそこにはファデュイの執行官第八位「淑女」が居た。ファデュイの執行官を前に裟羅は敗北する。
裟羅を心配し追って来た旅人に、淑女は将軍をけしかけようとしたその時、旅人は淑女に「御前試合」を申し込むと宣言した。
(【御前試合とは・・・】
稲妻にある正式な決闘のこと。両者は将軍の前で正々堂々と戦い。敗れた者は将軍の無想の一太刀により即刻粛清される。)
規則に則りこれで将軍が旅人に手を出すことはない。将軍が見守る中、淑女との一騎討ちが始まる。
・・・そして辛くも淑女との御前試合に勝利すると、淑女は御前試合のルールに則りその場で雷電将軍により処刑された。
永遠に対する敵ではあるが、御前試合の勝利により稲妻城を出ることを許された旅人は稲妻城を後にする。
稲妻城の外で旅人を出迎えてくれたのは反乱軍の仲間たちだった。
しかし再会を喜ぼうとしたその直後。稲妻城を出た旅人の後ろに夢想の一心を手にした雷電将軍が現れる・・・
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〜物語7 終幕〜
雷電将軍を通して一心浄土に座す雷電影と再び出会った旅人は目狩り令の廃止を求め雷電影と戦うことになる。
しかし、苦戦を強いられる旅人だったが、八重神子と別れる時に渡されたある存在を思い出す。「絶対絶命の状態でそれを使えば危機から抜け出せるかもしれぬぞ?」
「──もちろん、妾に会いたい時に取り出しても構わぬ。ひょっこり現れるやもしれぬな…♪」
その言葉を思い出した旅人は咄嗟に八重神子から渡されていた「お守り」を取り出す。
するとそこに八重神子が現れる。旅人の傍に立ちこう呟く。一人の願いだけでは雷電影には及ばない…けれど……
八重神子の助言を受けた旅人はこれまで奪われてきた人々の願いの力をその身に宿し、最後の戦いに挑む。
そして旅人に敗れた影は胸の内を語る。願いを持って前に進むから失うのだと。
しかし八重神子とのまるで子供じみた他愛もない会話を通し自分の本心と向き合う影。
本当はもう神子と会えないと思っていたことや、この再会を本心では喜んでいたことも認めた影は潔く目狩り令の廃止を決める。
人々の願いが溢れるこの国はもう止まることはないだろう。人の願いと共に再び前へと歩み始めるのだった。そう、この歩みこそ永遠に…───────
〜補足〜
八重神子と影を知るのに参考になる本編ストーリー動画がありました。長いので〜17分くらいまでが個人的にはおすすめだと思いました。
YouTube本編動画