その夜、元反乱軍の兵士たちが集い。旅人の歓迎会が開かれた。


過ごした時間は短いが、共に幕府軍との死線を潜り抜けた仲間だとみんな心から旅人を歓迎してくれていた。


今は内戦も無くなり、島を豊かにしようと奮起している真っ最中だ。

海祇島の土地は痩せコケており農耕や畜産はままならず、働き手も中々増えない厳しい状況だそうだが、鳴神島より物資の供給を受けることで今のような贅沢も時には楽しめるようになっている。


ちょうど皆、宴会を開く口実が欲しかったところだったからよく来てくれたと冗談混じりに笑っていた。




みんな元気そうで良かった。
海祇島に寄る2