八重宮司…。彼女は優秀な巫女です。
稲妻の為によく尽力してくれています。鎖国以前は他国との貿易の矢面に立ち、現在は海祇島に対し誠意的な法案の可決に動いてくれています。
彼女もまた稲妻には欠かせない人物です。
……しかし、彼女の眼差しは私ではなく私の内なる者に向いている…。私が作られてから数百年、むしろ付き合いの長さで言えば私の方が長いと言うのに…。
それで言えばあなたもです。最近稲妻に訪れただけのあなたが、何故あんなにも八…いえ・・・彼女と親しくなっているのですか?何か秘訣はあるのですか?教えなさい。
………すみません。少々…熱くなりすぎました。こんな感情…永遠には不要だと言うのに、厄介な機能を付けられたものです…。
将軍八重神子