……!

ああ、そうだったな…。今は・・・君がいるんだった。

たかだか使い捨ての部下一人の身など案じている場合では無かったな…?

(恐らく、この部下は尾行と監視を旅人に気付かれ・・・ここまでの帰路を逆につけられた・・・と考えるのが妥当だろう…)


流石は旅人だ。この従者は私の集めた精鋭たちの中でも特に腕利きだった。

それをわざわざ君のためだけに前線から外し、ただの監視役というつまらない仕事を与えたんだ。

任命した時には彼女も実に心外そうな態度を顔に出していたよ…


今さらただの尾行などという下っ端のこなす仕事を与えられたんだからな。

だが、たかが尾行とたかを括り粗末な仕事でもしたんだろう…。



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壁炉の家に寄る6