(ギィ・・・)

・・・・・?

(誰もいない…?私の聞き間違えか?

いや、旅人に限らずファデュイには敵は多い。警戒するに越したことはな・・・)



め…召使…様…っ♡

(フラッ……べしゃっ…❤️ドロドロ…❤️)



……!?

なんだコレは・・・?……スライム…か…?(今、喋ったような気がしたが・・・)

まったく、元素生物はどこにでも湧くな…。こんなものの始末は私でなくとも…。

ん…?

……違う。これは・・・スライムなどではない……ヒト…か…?



《全身を余すことなくベドベトとした濃い白濁液に身を包まれた人間だった。

無惨にも衣服は強引に剥ぎ取られ、スライムにでも呑み込まれたのかと思うほどにべっちょりとした粘液に包まれていた。

とてもじゃないが、こんな悲惨な姿になった人の姿などアルレッキーノは見たこともなかった。

しかし更なる衝撃を襲う。》



馬鹿な・・・こいつは・・・


《その正体は・・・先ほどまで彼女の側で旅人の近況を報告していた部下の…変わり果てた姿だった》


(馬鹿な…。私の部下がスライム如きにやられるだと…?あり得・・・・)

な・・・・



《部下の身に何があったのかと思考を巡らせている最中…。彼女の視線が予想外の姿を捉え固まり、思わず思考の言葉を口から漏らす…》


久しぶり。
壁炉の家に寄る4