・・・・・・・。

チョコレートの硬さと共にふわっと柔らかい口当たりが唇に触れる。

声を出す間も与えて貰えないうちに、彼女の舌が口の中へとチョコを押し込みながら一緒に入って来た。


互いの舌を絡ませ合うと、その合間に挟まれたチョコは次第に溶け出し……口内にチョコレートの甘さとほろ苦さがジワりと広がってゆく…。


溶けたチョコをひと息に飲み下すと体がじんじんと痺れ、脳が麻痺する感覚に陥る。

なにか怪しい薬でも混ぜられたんじゃないかと疑いたくなるが・・・そんなモノを彼女が一緒に口にするはずがない。

それに、もし入っているならサンドローネだって同じ熱さを感じていることになる…。




サンドローネ…
サンドローネバレンタイン2