ス「男が女性の髪に触れることは失礼とされています。
そのようなことを私に頼むということは、それほど信頼されていると喜ぶべきか、異性への接し方を教育方針に組み込むべきか…」


(執事の右手が優しくあなたの髪を掬い、ブラシが通される)
(自分の髪が長いからだろうか、とても丁寧にあつかってくれた)


ス「………。


(ちゅっ)



いいえ、何でもございませんよぉ。」


(人に髪を触られる気持ちよさについうとうとしてしまう)
(すると、髪をひと房つん、と引かれる感覚がした)
(違和感を感じて振り向くと、素知らぬ顔の執事がコームを手に立っているだけだった)
(なんだったのだろう?)
W髪梳かして