ザ「……。」
(XANXUSの左手のリングに炎が灯ったかと思うと、瞬く間に白く美しい猛獣へと姿を変えた)
(ベスターはXANXUSと目を合わせると、その意図を汲み取ったようにあなたへ振り向き、ゆっくりと近づいてくる)
(傷がつかないようあなたの服の袖を緩い力で咥え、軽く引いてあなたを自身へもたれ掛からせた)
(そのまま自身も寝そべり、眠る体勢に入る)
(温かい…)
(主人と同じく誇り高いライガーは、大空の炎を纏いあなたを温めてくれた)
(ふかふかの上質な毛並みからはXANXUSと同じ匂いがして、安心するとだんだんと瞼が重くなってくる)
寒くて眠れない