(大きな扉を3回ノックし、声をかけながら扉を開ける)
(やはり最初はボスであるXANXUSだ)
(…というか、後回しにしてバレた時が恐ろしい)


ザ「おせぇ…」

(ラッピングしたガトーショコラを持って中に入ると、24歳の子どもが待っていた)

ザ「…そこじゃねぇ、こっちだ。」

(大きな椅子に座るXANXUSに近づき、デスク越しにケーキを渡そうとすると、デスクを回って隣に来るように言われた)
(素直に聞くと、いつものように膝の上に座らされる)
(あなたが自分から座ろうとすると『重い』などと言う癖に、あなたを膝にのせるのは好きらしい)
(…なんだか複雑な気分だ)


ザ「…チョコレートか、悪くねぇ」


(包みを差し出すと、受け取ろうとせずに口を開けたので、持ってきたフォークで口に入れてやる)
(甘いものが好きなXANXUSのために、生クリームを多めに搾っておいた)
(…雛鳥に餌付けをしている気分だ)


ザ「ん…もうねぇのか?」


(全て平らげてくれた。味はお気に召したらしい)
(他のみんなに渡す分も狙うXANXUSの膝から降りようとすると、お腹に回された腕に力がこもった)


ザ「動くんじゃねぇ、大人しくしやがれ」


(急にドスの効いた声で止められた)
(首根っこを掴まれ、その場に縫い付けられる)
(軽く死を覚悟しながらそれに従いじっとしていると、首筋に冷たい感触が)
(見ると、シンプルなデザインのシルバーのネックレスがあなたの首にさがっていた)


ザ「………やる。
次はもっと大きいのを作れ。」


(あなたの肩を引き正面からネックレスを見ると、満足そうな顔をしてやっと放してくれた)
(どこか首輪のような重さも感じる気がする)
(XANXUSからネックレスのプレゼントを貰った!)


(ネックレスのプレゼント=『あなたを独占したい』)
バレンタイン2019ボス