(テニス部の練習試合を応援しに来た)
(……のだけど、目立つはずの銀色が見当たらない)
俺はここぜよ。
(ガサリと音を立てたのは傍らにそびえていた樹木、頭上の枝の一本)
(舞い落ちてくる木の葉を避けながら見上げれば、上機嫌な彼がそこにはいた)
踏まれとう無かったらどきんしゃい。
よっ…と。
おまんが試合を見に来るとは珍しいの、●●。
俺の応援でもしに来たんか?
……へぇ。
本当に応援やったとは……おまんが応援してくれるっちゅうんなら、切原には悪いがちくと真面目にやるかのー。
ちゃあんと、見ぃとおせ?
うん!ちゃんと見てるよ!