水前寺「...主様」


((ん...?
なぁに?俊太くん?))



水前寺「...御無礼を(ぎゅっ」


((っわ...!?
っし、俊太くん...?))



水前寺「僕は、厄介払いのようにこの学園に来ました。
勿論恨めしいけど...母さんは相変わらずですし...。
その...。

ある意味...此処に来れて良かったんです。
あの場所から逃げられたから。


でも主様はずっと逃げずにいたんですね...。
逃げられなかったとしても、凄いことです。
人に牙を剥く以外知らなかった僕にはできません。


だから、もう休んでいいんだと思います。
主様が、今までずっと頑張ったから。
僕達と一緒にいましょう。
ずっと...。

僕達の上に立つ方も、根は寂しがりやなんですから」



もう、いい?休んでもいいの?...グスッ、甘えても、いいかなぁ...。ねぇ、みんなぁ...!(溜め込んだものを吐き出すように泣く)




...昔むかし、ある女の子がいました。...(自分の過去を淡々と話し)...寂しがりやで臆病なその子は大切な人たちの所に帰って来ました、全てを話すために。...おしまい。