豹那「ッ...!!
な、んで...!

何で言うこと聞かねぇんだよいつもいつも!
危険だって、言ってるのに...!!」


((危険なのは、豹那さん達だって一緒です...!!
お願い、置いていかないで..!!))



豹那「月子...!!」

レナ「...月子様。
お分かりですか?
また私達についてくる。
それは、またご家族に不安を与えるということに繋がります。

貴女が目覚めたときのご家族はご覧になられた通りです。
貴女を心の底から心配しておられました。


私達にはわかります。
安否も知れない。
姿もない人を待ち続ける苦しさ、もどかしさ、無力さを。


いくら能力者を迫害したとはいえ、その苦しさを、ご家族にさせてまで一緒にいたいと思うのですか?
本当に」



豹那「...嗚呼、そうだ。

私達は、人殺しだぞ?


...家族?違うよ、あの人たちは引き取り手。そりゃ心配するよね、近所中に変な噂がたつもの。...みんなが人殺しだから何?私は『私』を殺してまであの人たちといるくらいなら、みんなと一緒がいい。

そういえば、みんなには見せたことも話したことも無かったね。...こんな私じゃ、一緒にいれない?(服をはだけて痣や古傷を見せる)




~っ!...ハ、ハハ。それを、それを忘れたら私、空っぽの、『お人形さん』になっちゃうよ。ねぇ、豹那さん、レナさん。