豹那「...困ったなァ」


__そうまで言われたんじゃ、無傷で帰らないとな__


(朱色の獣はそう呟いたかと思えば、腰を深く落とした。
男達が攻撃がくる、と身構えたとき既に遅し。


女はまるで舞うように屈強な男達の間を縫い、刈り取っていく。
それは一瞬で、気付いたときには男達は死の瀬戸際だった。

彼らにできるのはひとつ。

自身を刈っていった獣の姿を目に焼き付けるだけ)



ザンッ


@(帰って来て)...ごめんなさい、拐われてごめんなさい。心配かけてごめんなさい!(泣きじゃくる)





@...っ!豹那さん!出来るだけ怪我しないで!大怪我したら許さないんだから!(精一杯の大声で叫ぶ)