((いつの間にか俊太くんの背後にいた豹那さんが鋭い口調で言う。
彼女の目もまた、獰猛な光を帯びている。
俊太くんはゆっくりと振り返って豹那さんを視認すると、待ってたと言わんばかりに笑みを濃くした。
まるで逃がさないとでも言うかのようにキツく抱き締められて、息がつまる))豹那「水前寺...」
水前寺「カイチョー様ァ?
やけにご立腹じゃねぇかよ。
よほどヌシサマが大事なんだ?
けどよォ。
ヌシサマは、俺のヌシサマ。
俺が持つことの、何がいけねェんだ?」((っしゅ、んたく...くるし...))豹那「...水前寺。
再度言う。
ソレを、離せ」
水前寺「所有物を簡単に手離す野郎なんざ居ねぇよ」((マーキングするかの如く私の首筋に噛み付いてきた俊太くん。
その痛みに、思わず涙が溢れた瞬間だった))豹那「クソガキがッ!!」
((地面を蹴った豹那さんが、俊太くんの足元に向け尾を突き立てる。
それを飛び退いて交わす俊太くん。
豹那さんが俊太くんの体制を崩させようと彼の足元に尾を突き立て衝撃波で穴を開ける度、驚異的な俊敏性で俊太くんがそれらを交わす。
この二人が、こんな風に...!!))@...だ、め。豹那さ、俊太く、...いや!やめてぇぇぇぇぇ!!!(絶叫する)@~~!(ダメ、このままじゃ...!)...跪きなさい、俊太!これ以上の勝手は許しません!
@それを離せ、水前寺