「お起き下さい!
お早く!!」



((夜も更けた丑三つ時。
冷静なレナさんの声で叩き起こされた。

眠い目を擦れば、レラさんも同じ表情で車椅子に座らされている。

レナさん、どうしたの?))



「詳しいことは移動しながらです!
走れますね!?

せめて此処を抜けるまで走り続けなさい!」



((矢継ぎ早で理解は出来ない。
でも、走らなきゃ。

レラさんの車椅子を押して走り出すレナさんに続いて、夜のスラム街を走り出した))



:レナさん!どうしたんですか!!




:それは突然