「っ...!!
退けって言ってんだろ!」

「邪魔すんなよ!
あんなの庇うんなら、テメェも痛め付けてやろうか!?」

「...邪魔っつってんだろぉぉおおおお!!!!!」


((一番前の男が、持っていた鎌のようなものを振り上げる。
持ち手は短く、刃は大きく広い。
まさに攻撃に特化したもの。

蛍光灯の光を受けて底光る銀が、振り下ろされようとした。


刹那だ))



シュッ....ビギッ


((鎌のようなそれは振り下ろされることなく、自分の頭上で止まっていた。
巻き付いた暗い紫の尻尾からポタリポタリと赤い滴が溢れ小さい水溜まりが出来る。
それでも尻尾は力を緩めず、刃を折らんとする。

後ろを見れば、怒りに震える獣がいた))



豹那「その人に...手を出すなッ...!
ぶっ殺してやる...!!
その人を傷付けたら...!!

末代マデ壊シテヤル...


%落ち着いて豹那、大丈夫だから




%退かない