豹那「____」



(重たい頭をもたげて、狼華を見た。
千里眼はずっと先を見ている。

そこに、いる)


豹那「どこだ」

狼華「まだ森の中!
正面から出た方角!

急いで!!」



(そんなの、言われずともわかってる。

竜也を引き連れて、私は獣の姿で走り出した。


待ってろ。

すぐに助けてやるから)


@(私は見えない誰かに連れて行かれている)

@(人がたくさんいる気配がする)

@(荒い鼻息が聞こえる)

@(誰かに殴られたり、蹴られたりしている)




起きろ!豹姉!