((血溜まりの中起き上がった豹那さんの瞳孔は細くなっていて、切れる寸でだった))


豹那「何でさっさと殺さないんだよ。
自分に絶対の勝機があるって過信したのか?

思い上がりも甚だしい」


((そんなに刺激して大丈夫なの...!?

糸の男は既に怒りに染まっていて、今にも手を引きそうだ。
そうすれば竜也君は...))



豹那「もしかして、できないのかしら?
そこのにィちゃん、震えてるわね。

このビビりがっ」


((豹那さんの言葉に、男の中のなにかがキレた。
奇声を発しながら糸の男が手を振り上げようとする。

竜也君が...!!!




真っ青な私の顔に
先のない腕と血が影をつくって飛んできた
))





腕が...?




興が削がれた