((起きたら、豹那さんはいつも通りだった。
朝食は摂らず、鷹人さんについても言及しない。

ただ。
少しだけ。

苦しそうだった))



豹那「月子」


((お昼。
狼華ちゃんが食糧庫から盗み出したパンを食べ終え帰り支度をしていたとき。
豹那さんに呼ばれた))



豹那「...昨晩も言った。
学園に着いたら荷物全部もって貴女を別の人に預ける。
竜也達にも説明したわ。

車の中で、挨拶しなさいね」


((私の頬を包んで豹那さんは言う。
何で、こんなに寂しそうなの?

そんなの聞けるはずもなく。
ただ、頷いた))



帰ろう




翌朝