豹那「お前が市民。
俊太が人狼なのはすぐにわかったわ。
お兄さんも、二日目で市民と確信した。


でも、他が全くわからなかった。

何故占い師が対抗COをしないのか。
何故黙っているのか。
それこそ、九条が占い師なんじゃないかと思った。



でも、もう、わかるだろう?









占い師は兄さんだったんだ。







あの人は、なぜか。
自らの役職を封じ込めて狂人に成りすました。


そして吊られたんだ___!
あの人は私の中で、今も生きて、此処にいる筈だったのに...!
あの人が死ぬシナリオなんて存在しなかったはずなのにッ!!」





((双子の哀しい入れ替わり劇はよく耳にする。

でも。
この二人のように、お互いを心の底から深く愛し合っているが故の。
互いを護るための入れ替わりなんて聞いたことがない。


きっと。
二日目に豹那さんが占い師COをした時、豹羅さんは悟ったんだ。


このゲームの行き着く先。
双子の妹の思惑を。



愛する妹の為なら、豹羅さんは自分を偽ることも厭わなかったんだ。


それは豹那さんもある意味同じ。
豹那さんの中で、豹羅さんは当然この日まで生きていなければいけなかった。
なんの疑う余地もなく。
さも当然のように、彼女の頭の中のシナリオには豹羅さんがいたんだ))



豹那「兄さんはな...私の心臓の一欠片であり、私の片割れだ...。
私達は女王蜂の腹の中で同じ時間をすごし、同じ栄養をもらい、一緒に産まれたんだ。

あの人は私の命の片割れだ...ッ!
あの人を失うってのは、自分の半分を失うことも動議なんだ...!


兄さんが居なくちゃ、一人で立っているのすら不安なんだよ!!!


((それは。
数多の能力者を束ねる王のこぼした涙で。
兄はきっと、王の精神安定剤))



豹那「____月子」



お前は__




終幕・4