『狂い狂って、狼に舞いを捧げよ。
アナタは狂人です』((___頭が真っ白になる、っていうのは、ああいうことをいうのだろう。
副会長様に殺されかけたときにもなった感覚だ。
自分がその瞬間、立っているのか座っているのかさえわからない。
月子を護るためなら。
あの子が生き抜くためなら何だってしてやると思った。
そのためなら、いっそ人狼にでもなった方が好都合だ。
なのに、よりにもよって狂人だなんて。
自分のくじ運の悪さにはほとほと呆れる。
だが、悔いてる暇もない。
今優先すべきは自分のことではない。
月子の命の保証だ。
狂人は市民カウントだが陣営は人狼。
人狼を勝たせてしまうのは、月子の死を意味する。
ならすることはひとつだ。
人狼を、悉く吊る。
誰であろうと))
あの子は、私が護る