竜也「...何だよ」


((ポケットに手を突っ込んで不機嫌そうな声で言われた。

いや、ちょっと親睦を深めようと...))



竜也「は...?」


((さっきとは一転、堀の深いイケメンが鳩に豆鉄砲のような顔になった))


竜也「何、ソレ」


((だって竜也君と仲良くしたいし。
私、竜也君のお姉さんのお世話になってるんだし))



竜也「...んだよ...それ...」


((手で口元を隠す竜也君に、一瞬失敗したかもと心配になった。
でも、私が動くより先に竜也君がソファーに腰かけるのが見えた))



竜也「...座れよ。
話し相手にならなる」



((其が嬉しくて、飛び込む勢いで向かいのソファーに腰かけた。

虎幸さん達がそれを壁越しに微笑ましく見つめていたのは、ずっと後に知ったこと))





竜也