豹那「こっちの書類はやっといてくれると助かるわ。
出来る範囲で構わない」


((その日は、朝から皆大忙しだった。
豹那さんは会長の代理さんと引き継ぎや確認に追われていた。
豹羅さん達は出掛ける準備。



二日前。
豹那さん達闇之兄弟に一通の手紙が届いた。
闇之家の親族会があるようで、それに出席するように書かれていたらしい。

当初は行くのを躊躇っていたが、暴君の件で気になることもあったようで皆行く決意をしたようだ。


午前中に学園を出て、夕方には到着一日闇之本家に止まって夜には帰り着くらしい。
一日とは言え学園の主要人物が揃って空けるため、少し騒ぎになっていた))



豹那「...よし。

月子、話があるわ。
裏庭においで」


((神妙な顔で言う豹那さんに従って、私は裏庭へ歩を進めた))




裏庭




私があの子を手離した日