((ミンチの山を叩いたような音が聞こえて、目の前が血で染まった。

親友だった肉塊が血の海に倒れても、頭が真っ白で反応できなかった。
ただ、こんなことできるのは一人だけで...。


やっと思考が働き始めたとき、体の中に異変を感じて踞った。
そのあと、私の体にも穴が開いて、ヒュゥと口から息が漏れて親友だった肉塊の隣に転がった。


赤が散らばって霞む視界の中、見覚えのある影が私を見つめていた。
泣きそうなその目の主に向かい手を伸ばしたが、それすらも内側から壊された))



ベチャッ


((骨のむき出しになった腕だったものが、自分の体から離れて。

ごめんなさい、と掠れた声で伝えたあと、視界は完全に真っ赤になった))





??「...私は、結局いくつに成ってもこの手で縁〈エニシ〉をたつのか」


(腹に風穴を開けられ、腕を引きちぎられ、顔も潰され、内臓をまき散らして絶命していた哀れな女子高生と、その親友のニュースは一時日本中を震撼させた。
だが、能力者の事を隠したい政府によって操作は打ち切られ、ワイドショーなどでは多くの憶測が飛び交った。

報道陣に追いかけ回されるあの子の家族を画面越しに眺めながら、私は今日も会長として学園を護るために君臨する)





(Dead End)





破裂