((目隠しは外されたけど、うす暗い倉庫であることしかわからない。
男は四人、顔を隠したりはしていない。

多分、見られても困らないんだと思っているんだ))


「ホントに普通の人間か?
学園は兎も角、あの狂った闇之の連中に溺愛されるなんざ」

「でも能力者には見えないぞ?」

「特異な一般人もいた、ってことだと思うよ」


((豹那さん、今どうしているだろう...。
そう思っていたとき、木々を薙ぐような強い風の音が聞こえてきた。

風じゃない。
これは、竜也君の高速移動だ!

私と同じことを、男達も思っていたみたいで各々立ち上がっていた。


音は、倉庫の前で止まった))




ドゴォッーンッ!!!



目隠しは外され