虎幸「その名の通り、生まれつきではなく成長してからやその過程で能力を手にした者の事だよ。
この場合は、自分が能力者であるという自覚を持っていないことが多い。
持っていても使いこなせず、自分のからに閉じ籠ってしまったりするんだ。
後天的能力者は先天的能力者に比較して人数が少ない。
また、後天的能力者は二つの種類がいる。
一般人が後天的に能力を手にする場合。
先天的能力者が後天的に別の能力を手にする場合。
前者の理由は様々だ。
極限状態に置かれ、強いストレスで開花させる者。
人体実験により手にしてしまうもの。
黒魔術みたいなので手にすることもあるのかな?
親が死の瀬戸際に子供に能力を移す場合だってある。
まぁ、その時は親が他者に自分の能力を保持していなくてはならないがね。
後者は豹那のような子達だ。
彼女は先天的能力に加え、後天的能力を手にした。
先天的能力を失って後天的能力を手にすることもある。
理由は大体同じだが...。
僕が見てきた中で一番多かったのは人体実験の結果、後天的能力を手にするケースだね。
どうやっているのかはわからないが。
ちなみに、豹那は先天的能力者であるのは何度も言っているね。
彼女は後天的能力で、自分の寿命を与えて死者を甦らせることが出来た。
だが、生徒を助ける代償でそれを払い結局は手放したんだ。
能力は大抵手にしたら死ぬまであり続けるが...そうでないケースもあるのかもね」
後天的