(学園と街を繋ぐ深い森の中で、その小さな命は声を枯らすことなく泣いていた。
辺りに人の気配はない。
あるのは、森の動物の鳴き声と足音。


この命は、今、生きようとしている。

声高らかに泣いて、自分の命がまだそこにあるのを確認している、知らせている。
このまま放っておけば、この命はすぐに消えてしまう。

そんなの、ダメだ。

もう、命を無駄にしてはいけない)


豹那「...大丈夫、大丈夫よ。
いい子ね...大丈夫」


(小さな命は、重たかった。
これが、命の重さだった。


私は、小さな命の母となり育てると決意した)


豹那「月子...それが貴女の名前。
貴女は私の子供よ。
私は貴女の母親よ。

私の、可愛い娘...。
貴女は、私が護るわ。

だって、私は母親だもの」


♪他の兄弟にもはじめまして




小さな、命