豹那「狼華!
まだ特定できないのか!?」
狼華「あと少し!!」(あの子が、忽然と姿を消した。
だが、あの子が最後にいたと思われる場所は中断された作業がそのままになっていた。
あの子が、そんな事するわけはない。
あの子なら、最後までやり遂げる。
これは、ただ事じゃない。
狼華とお兄ちゃんです能力であの子を捜してもらっている。
代償を払うことになるのに、二人に迷いはなかった。
迂闊だった。
能力者の学園に辿り着けた一般人が狙われるわけはない。
それは、学園の中でだけだ。
私の名が響いているから。
だが、学園の外はそうじゃない。
あの子を連れ去ったのは、私達に、若しくは一般人に恨みを持つ奴だ。
校庭で作業なんて、一人でさせるんじゃなかった...!!)
狼華「豹姉!わかったよ!!」虎幸「約2キロ先だ!
赤い屋根の倉庫の中!!」豹那「2キロ先の倉庫...
竜也付いてこい!
先導しろ!
兄さんは竜也と視界リンクしてナビ!!
着いたらあの子に呼び掛けてみて!」
竜也「ラジャ!」豹羅「ァア!!」(既に走り出している竜也を追うため、狼の姿になって駆け出した。
無事で、居てくれ...!)
目隠しは外され