鷹人「...ほう」((千本桜への道を歩いてると、見たことのない人が私を見つめていた。
此処に来れるってことは能力者。
そして、この反応から私を一般人って見抜いてる。
美しいアメジストの瞳は、豹那さんと同じなはずなのに。
何故か、この人の根底にある絶対零度が垣間見えて。
悪寒が走った))鷹人「あの猛獣が一般人を近くに置くのを許すとはねェ。
お嬢さん、君は?」((新しいおもちゃでも見つけたと言いたげな視線に、後ずさった。
目前の男は愉快そうにして近寄ってくる。
その時、体が抱き寄せられた))豹那「何の用だクソ養兄!!」
((激昂する豹那さん。
今すぐにでも飛びかかりそうで、その首に抱きついた))豹那「...!?」
鷹人「仲良しじゃないか。
様子を見に来て正解だ」豹那「っ、去れ!
焼き鳥にするぞ!!」
((ドゴッと男の足元が豹那さんの能力で沈んだが、その時には彼は居ず。
代わりに、通常の倍はある大きさの鷹が低空飛行で飛びだった。
あの人、鷹になれるんだ...))豹那「月子怪我はない?!
今度からあの男を見掛けたらすぐ逃げるか私達を呼びなさい!
あの男は上っ面は良いがすごく危険なのよ。
いいわね?」
そんなに危険な人なの?