虎幸「...そう来ると思ったさ。

言ったじゃないか。
鷹人兄さんに従ってCOなんかしたら、豹那が危険にさらされるって」


鷹人「でも既にCOしてしまっているよね?
言った後で制止しても意味はないはずだ。
僕がCOを促した時点では、制止しなかったはずだよ」


虎幸「ッ、咄嗟だったんだ!
まさか誰かが本当に名乗り出るなんて思わなかったし、それが妹だったら咄嗟に声をあげてもおかしくないだろう?!」


鷹人「おや。
豹那じゃなかったら制止しなかったのかい?」


虎幸「そういう訳じゃないけど...!
あいっかわらずだな兄さん...ッ!!」



鷹人「____占い師COをしようと思っていて先にされたから驚いたんじゃないのか?

人狼や狂人がもっとも隠れ蓑として選ぶのは、占い師だよね?



虎幸「ッ、ア゛ァ゛!!?」


((相当イラついているんだろう。
温厚な虎幸さんが表情を歪め、乱暴にテーブルを殴った。


虎幸さんの言うことには一理あると思う。
慎重に行こうとするこの場面でのCOには動揺したし、制止してしまうのもわかる。


でも。


鷹人さんの静かで低い声を聞いてると、確かにそうかもしれない、なんて思ってしまう。
そうすると一気に虎幸さんが疑わしく見えてしまって。



疑心暗鬼は、疑いを見つけるとそれにすがり付こうとするようだ))





虎幸「...ッ...!
皆、なんで黙ってるんだい...?!
僕を疑う気か!?
鷹人兄さんを信じるのかい?!





何故大事な妹を心配して声を掛けただけで、人狼に仕立てあげられなくちゃいけないんだ!!?



























ピーッ








虎幸「____!!!?
ちょ、まッ____」















『ご静粛に。
三十分が経過しました。
これより先、投票終了まで一切の発言を禁じます。
守れない場合は相応の対処をしますのでそのつもりで』






((無機質で、残酷で、冷たい声が響いたかと思った。

次の瞬間。





機械音と共に鎖が私達の両足と片腕を椅子に固定した。
バチンッ、と証明がおとされ、真っ暗闇の中各々の端末が手元を照らす。





_____投票だ))






トウヒョウ、トウヒョウ。

トウヒョウしまショ。
オオカミにはムゴたらしいシヲ。



さァ、マスター、マスター。






人の皮をかぶったオオカミは、ダァレ?








私も、人殺しだ__




二日目・昼5