((食堂では、それぞれの出席者の名前のプレートがあってその前に料理や飲み物がおかれていた。
私達の場合は...。
上座の一番近くに豹那さん、その隣に豹羅さん、私、虎幸さん、竜也君、狼華ちゃんだ。
絢爛豪華な椅子に座って料理を見やる。
確かに見目麗しく、香りも悪くはない。
でも、心がない。
それに高級な食材を活かしきれていない感じがする))
「あら、豹那様達人間のお食事をお食べに?
貴女方のような人にはもったいないんじゃなくて?
ホラ、人間用ですから」
「安っぽいスーツ何か着ちゃって。
ドレスの一つもっていないのかしら?
あ、あっても貴女のように貧相な方には似合わないわよね!
失礼いたしましたわ」
「鷹人様を見習ったらいかがです?
薄汚れた獣でも少しはましに」竜也「ペチャクチャ喋ってると小皺が増えるぜ、オバサン方」((にやつく竜也君に激昂する婦人達。
でも、私達の心は違った。
良くいった。
ちょっとだけスッキリし、改めて料理を見た。
そう経たず全員が集い、ヨネさんの号令で食事は始まった。
スープはヌメヌメしてるし、主菜はパサついてる。
けして美味しくはない。
豹那さんが料理上手になるのも納得だ。
小声でそう告げようとしたときだ))豹那さんが口元を手で隠した
一緒に食堂