豹那「貴様等にとって能力者が目の上のコブなのはよくわかったさ。
よォく、な。
だが、この月子は貴様等同様能力を持たない一般市民だぞ。
この子がこのゲームに参加する理由はないはずだ」
『あの学園で、あなた方と寝食を共にしている時点で一般市民とは言えません。
能力者に加担するなど愚かしい』豹那「一緒にいただけだ。
私がこの子を手離さなかっただけで、この子は関係ない。
政府が善良な一般市民を拉致してこんなことして良いのか?あ?」
『そんなのは建前です、通用すると思われませんよう。
あまり駄々をこねるなよ』豹那「
______喰い殺す」
狐來「豹那ッ!!」『___それはそれは。
大層たのしみだ』
((せめてもの御武運を。
そういって、モニターには再び砂嵐が流れる。
同時に、手元の端末が軽快な音を奏でた))
『アナタの役職をお知らせしマス。
アナタの役職をお知らせしマス。
付属のイヤホンを差し込んでください』
((無機質に繰り返されるメッセージ。
もう、ゲームは始まっているんだ。
傍らに置いてあるイヤホンを掴みとって、端末に差し込む。
流れる機械的な音と、画面に表示される役職のカード。
私は________))
『無垢なる運命に身を委ね、ただ祈りを捧げよ。
アナタは市民です』人狼ゲェムの開始です