鷹人「ゲッとはなんだい。
お兄さん相手に」


豹那「うっげ...」

鷹人「本気で怒るぞ」


((パシン、と恐れを知らず持っていた薄い雑誌で豹那さんの頭を叩いたのは、長男の鷹人さんだ。
豹那さん相手にそんなことできる人、そこまで多くはない。

というか、二人とも色々あっていがみ合ってたんじゃ...))



豹那「遠慮がない方..」

鷹人「お前の口の悪さもな」

豹那「何ですか...。


色々腹割って話し合ったらこの様だ...」


((色々、話し合った...。
もしかして、狼華ちゃんを慰めたあと鷹人さんとお互いの胸のうちでも話し合ったのかな。
認識の相互とか確認して、一時休戦、的な。

この二人ならあり得えそうだ))



狐來「もう。
カワイ子ちゃんが見てるのに喧嘩しないで。
すぐそうやって...」


豹那「妹と大喧嘩して家飛び出した方には言われたくない」

鷹人「喧嘩じゃない、牽制だ」

狐來「いい加減燃やすわよ」


((と、狐來さんは手を構えたのだが、
そう言えば今は能力者じゃないんだった
と、また手をぬいぐるみに戻した。

やっぱり実感がないらしい。
そのくらい、能力は豹那さん達にとって当たり前なものなんだ))



狐來「あーあ。
不便だわぁ」


豹那「本来であれば使えないのが正しいんデスケド?」


((豹那さんと鷹人さんは呆れているけど。
狐來さんの少し抜けたところがある感じとか、やっぱりお姉さんっぽいところのお陰で少し気分が明るくなった。




そうだ。

他の人の様子も見に行ってみよう))





√虎幸の部屋

√豹羅の部屋

√狼華の部屋

√竜也の部屋

√水前寺の部屋

√九条の部屋



全員、見て回ったかな?



一日目・昼後編2