ブシャァァァァアアアッ


(吹き出す血と、倒れた体。
降りかかる血の雨の中、私は笑った。


倒れた鷹人の目からは血が溢れて、空洞になっていた。
虚空とも言えるそこから、血管のようなものがブラリとぶら下がっている。

私はその体に爪を突き立て、心臓を串刺しにした。



鷹人に殺されれば、学園は崩れる。
能力者から居場所なんか奪えない。
破壊獣に負けていられるか。


だから、殺す。

同じ色の目を衝撃波で潰して。
あとは、衝動の赴くままに。

その爪で何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。


鷹人が鷹人でなくなるまで引き裂いた。
その頃には、私も真っ赤だった。

獣が治まったことで、自制が利く。
ゆったり立ち上がって、月子の待つ部屋へ歩を進めた。



逢いたい。
月子)




クソ養兄