((想像の数倍は綺麗なたくさんの桜があった。
咲き並んでいる、というより、咲き誇っている、の方が正しいかもしれない。
豹那さんは慣れたように桜の中を進み、一際大きなしだれ桜の中で腰を下ろした))
豹那「このしだれ桜が、一番最初に咲いた。
そこから、気が付けば桜が増えて、あっという間にこのざまよ。
季節が巡ろうとも、月日が流れようとも、桜は絶対に枯れない。
学園が朽ちない限りな」
((でも、学園が崩れるときには...))
豹那「誰が簡単にくたばると言ったよ。
まだまだ先だ。
裏を返せば、この桜は学園が朽ちるまで此処に囚われ続ける」
((そのあとは、豹那さんと桜の中で色んな話をした。
桜の花弁のなかの豹那さんは、いつもと違う美しさがあったような気もする))
そこには...