豹那「...ただいま」


((帰って来た豹那さんは、血塗れで。
あの目だった。
私が誘拐されたときに出た、破壊獣の目。


何があったの...!?))



豹那「...月子...私は、養兄を殺した...。
それだけだ」


((言葉は、少なかった。
ただそれだけ言って、豹那さんは抱き付いてきた。
血が付くのも気にならない。
ただ、この人が何処かに行ってしまいそうだった。

私は、豹那さんを抱き返すことしかできない))



豹那「...学園に戻ったら...貴女を、別の人に預ける。
そいつは、傭兵のような奴だが...強くて、信頼できる」


((小さな呟きは、私の心に靄をかけた))


翌朝




おかえりな...さ...