竜也「っちょ、オイ!!」


((男の人に腕を掴まれて、竜也君の怒号が聞こえた刹那だ。
相手の顔の真横の壁に、何かが叩きつけられる。
壁は小さくひび割れて、破片がポロリと落ちた。

これ...))



狼華「その子に汚い手で触ったら許さないよ。
さっさと消えて」



((蔦の鞭を指でしならせる狼華ちゃん。
初めて、憤慨にも近い表情を見た。

萎縮した男の人は腰を抜かしながら其処から去っていった))



狼華「...ふぅ。

月子ちゃん大丈夫?
痛くない?」



狼華ちゃん...、ありがとう。痛くない...と思うよ。竜也くんも、ありがとう。

...狼華ちゃん、かっこいいーー!!!(目をキラキラ)





うん...。...っ!あの、離してください!(腕を掴まれ引き止められる)